No.00401
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「それで、夕べはどこに泊まったのよ?」
「何だよ、いきなり?」
「みんなの前には、何とか間に合ったみたいね。」
「当たり前だろ。着付けだってあるんだ。」
「それで、どこに泊まったのか聞いてるのっ!」
「昨夜は右大臣たちと飲みに行って、遅くなったんだよ。あいつ、まだ顔が赤いや。」
「終電までに帰ってくればいいじゃないの。」
「俺は、そのつもりだったんだよ。左大弁のヤツがさァ、俺の曲をさァ・・・」
「何よ、左大弁がどうしたって言うのよ?」
「バカ!今、巡察視と一緒に前を通ったのは、少納言なんだよ。」
「バカとは何よ、バカとは!少納言なんかにビビッてんじゃないわよ。」
「おまえ、少納言の仇名を知らないのか?」
「知ってるわよ。すっぱ抜きブロガーって言われてるんでしょ?」
「知ってるなら、気をつけろよ。書かれちゃうじゃないか。」
「ふん。夜遊びばっかりしてる、アンタが悪いんでしょ?まったく。」
「ち、違うよ。政策会議なんだってばァ。仕方がないじゃないか。」
「何が政策会議よ。何にも、解決してないくせに。」
「今が正念場なんだよ。財政難だから、五条の橋も普請が遅れてるんだ。」
「そのくせ、花見小路ばかり行ってるじゃないの。全部、公金なんだからね。」
「仕方がないじゃないか。木屋町の居酒屋で政策会議なんて、できないだろ?」
「私が知らない、とでも思ってるの?全部、聞いているんだからね!」
「だから、何にもないんだってばァ。ホントなんだって。」
「嘘おっしゃい!政策会議だって、途中で抜け出してるくせに。
財政難をこれからどうするつもり?白生地だって、売れなくなっているのよ?」
「それを話し合うために、無理して行きたくもないのに出掛けてるんじゃないか。」
「出掛けたくない割りには、円町の遊女のところに通っているわね。」
「ご、誤解だよ。え、円町なんか。ゆ、遊女なんてとんでもない。」
「まったく、何にも知らないって思ってるんだから。」
「円町なんて、行ってないよォ。昨夜は終電がなくなったから、サウナに泊まったんだ。」
「うそおっしゃい。三人官女たちに手を出してたことも、聞いてるんだからね。
三宝の子にふられたことだって、ちゃあんと知ってるのよ。隠したって無駄なんだから。」
「三宝は送って行っただけなんだって。本当なんだってばァ。」
蔵人頭が近付いて報告。左中弁より言上があるようだ。
「何、買物税の改免案じゃと?うむ。聞こうではないか。これに、呼びなさい。」
退いた蔵人頭の代わりに、情熱に顔を染めた右中弁がノートパソコン持参で近づく。
「ふん、何よ。養子のくせに、偉そうに。」

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あとがき
はいはい、養子はつらいのです。
気を遣って、体力を使って。浮気ぐらい…とんでもありません。
許してはいけません。図にのります。
それより、おとそでも。ささ、いっぱい。
最後まで、お読みいただきありがとうございました


