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No.00910

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小学校に入る頃の話だから、40年前である。
今もあるようだが、プラモデルという男子の心をくすぐってやまない物があった。
プラスチックで作られたパーツを、説明書どおりに組み立てていく。
いい年をした大人もはまるそうだから、まったくもって男は子供のようなものである。

近所に文房具屋があり、対して文房具を置いていないくせにプラモデルは多く並べられていた。
ショーウィンドウと呼ぶほどではないにしろ、ガラスの向こうに箱が置かれている。
たしか女性ばかりの店だったのだが、時折その商品が入れ替えられる。
その度によだれを流す男子の一人に、紛れもなく私がいた。

家の人に連れられ催事に同行するのだが、子供に退屈は拷問であり何かと騒ぎを起こす。
それはすべて大人の責任範疇であって、おとなしくさせる道具としてプラモデルを
先方に買い与えられたことが何度かあった、と記憶する。うんうん、いい手法だ。
たいてい、向こうの女性が買っておいてくれた。だから、こちらの望んだものではない。

男の子は車が好きだろう、と判断したに違いない。その殆どが自動車だった。
例のショーウィンドウにもいくつか、見かけた車種なのだが同じ車種が重なったことがある。
後になってもその車について詳しい知識は得られなかったのだが、私はいつしかこの車種が
好きになっていた。ポルシェ910というレーシングカーである。

通称のポルシェカレラ10が、プラモデルの名前になっていた。
公道走行用のものではなく、実用性とは縁遠いスタイルで子供の私を、ただただ魅了した。
当時、ドイツの車というくらいしか知らなかったのであるが。
すばらしい動力性能でスポーツカーの代表格であるポルシェ。今の私とは金額も性格が合わない。

子供の頃は、何かとドイツの知識が入ってきた。教師もドイツ人の優秀さばかりを教えてくれる。
最も興味のある外国、として今もドイツは私にとって変わらないのだが、世間は違うようだ。
フランス料理店、イタリアン・リストランテ。ドイツ料理はあまり話題に登らない。
そして私もドイツワインより、フランスワインの方が好きである。

ドイツ料理にジャーマン・ポテトがある。
それなりの定義があるのだろうが、私が認識するところでは、ふかしたポテトにソーセージを
入れたものが結局、ジャーマンポテトではないかと思っている。別にベーコンでもいいのだが。
これを皿に盛り付け、傍らにザワークラウト。冷えたビールがおいしい。

何事にもベーシックとバリエーションがある。プラモデルでも初心者が携わるベーシックは、
説明書に書かれていることをこなすことに終始する。上級者はカラーリングを施し、さらに
デカールと呼ばれる塗装シールを、巧みに貼り付けていく。
ジャーマンポテトもチーズや野菜の工夫により、バリエーションが生まれるのだ。

戦後、驚くべきの速度で日本は急成長を遂げた。戦前、一部の富裕層しかジャーマンポテトなど
知らなかったに違いない。それが今ではスーパーで売られるようになり、手頃な価格で入手。
食卓に上る食品の数は、戦前からみれば狂気の沙汰かも知れない。
ジャーマンポテトを食べながら、ドイツ行きを2度も逃したことを思いだしてしまった。

 

 

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あとがき
実は今日で910回目の投稿です。それを昨日、考えていたんです。
910と言えば、ポルシェカレラ10という名車を思い出しました。910の俗称です。
そしてその思い出は私とって、プラモデルしか知りません。
愛車の1台、ポルシェの画像でもよかったのですが、今月は食事画像シリーズ。残念、残念♪

                             最後までお読みいただき、ありがとうございました


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4 つのコメントがあります to “ジャーマンポテトサラダ”

  • Powder Sugar より:

    私がもう一度行きたい外国のひとつがドイツです。
    ソーセージやザワークラウト、美味しかったなぁ。

    プラモデルはさすがに興味がないですが、
    息子が一時期はまっていました。

    毎日、写真を見ながら晩御飯のおかずを考えますo(*^▽^*)o
    今夜はジャーマンポテトにしようかな(*´∀`)

  • netowl より:

    ポルシェと言えばカレラタイプを思い浮かべますが
    あれはむしろ戦後にポルシェ博士の息子の代に完成したものなのですね。
    ポルシェ博士は、ヒトラーの後援を受けてワーゲンのビートルタイプを製造、そういえば356のスタイリングは、ビートルそのものです。
    叩きあげの技術者だった博士は、ヒトラーと直接会うときも、総統閣下ではなく“ヒトラーさん”と呼んでいたとか。ヒトラーも、博士にはそれを許したとか……。

    毎日、勉強になります。楽しいですわ。

    ドイツ人と日本人とは気質が通じるようですね。

    ドイツに出かけた父の友人がビアホールで、
    「次の世界大戦も、一緒に戦おう」と誘われたそうな(笑)。

    うちも今晩ジャーマンポテト……を買ってこよっと。

  • 桃源児 より:

    ポルシェやベンツといったドイツ車、やはり男なら一度は憧れる車ですね。
    ドイツ料理、確かにあまり馴染みがありません。

  • くろこ姫 より:

    おめでとうございます。
    すごいですね!910回ですか??

    1000回には、ぜひ、記念の花火などを打ち上げてくださいませ(笑)

    宇都宮に1000円で、ドイツのコース料理を食べさせてくれる、
    店があって、良く通いました。

    今は、つぶれてしまったようですが・・

    通ったわりには、全然、料理の内容、覚えてないのです。

    何でなのだろう??

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